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【校長室の窓】 横浜ベイスターズ Our time is now.

広島カープの2連覇で盛り上がるセリーグですが、DeNAの活躍も見逃せません。2年連続クライマックスシリーズ進出もさることながら、観客動員数のハイペースでの増加は特筆すべきものがあります。各年度の成績、観客動員数および座席稼働率は、2011年度第6位110万人50.4%、2012年度第6位116万人55.5%、2013年度第5位142万人66.5%、2014年度第5位156万人74.5%、2015年度第6位181万人89.9%、2016年度第3位194万人93.3%、2017年度第3位   198万人96.6%という状況です。まさに、右肩上がり。この6年間で観客動員数は1.8倍となりました。本拠地である横浜スタジアムの観客収容人数は3万弱、毎日がほぼ満席で、もうこれ以上は収容できないという飽和状態になっています。注目すべきは、成績が振るわず下位に低迷していた時でも堅調に観客は増えたことです。
なぜ、観客が増えたのか?それは、2011年度に取締役社長(2016年12月退社)に就任した池田純氏の手腕、巧みな経営戦略によるものです。一般的に、プロ野球は熱狂的なファンに支えられています。特に、タイガースファン、カープファンの時に常軌を逸する行動は話題となります。こうしたファンは応援する球団をこよなく愛し、成績に徹底的にこだわる”コアなファン”といえます。少子化、また一方で他のスポーツに押され(特にサッカー)野球離れの傾向にある昨今、”コアなファン”はどこの球団でも減少傾向です。池田氏が目指したのは”ライトなファン”(右ではなくて軽い)の獲得です。一応、球団は応援するが、野球場に行くことが楽しいと思うファンを増やすことでした。”ライトなファン”は球団の応援ではなく野球場に行くことそのものを目的としていますので、チームの成績にあまり左右されることなく球場に足を運びます。野球場自体をテーマパークとして捉え、エンターテーメント性を高めるという戦略が功を奏したということです。
それでは、横浜スタジアムにはどんな仕掛けがあるのか?花火をはじめ様々なイベントを楽しめる「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」、ハッピーダンス、グッズ販売(無料で帽子を配ることもあり)等々。戦略のターゲットをサラリーマンとしたところも成功の秘訣でした。居酒屋に行くような感覚でビール片手に友人や家族、そして彼女と楽しく会話するサラリーマンが増えたそうです。池田氏はアメリカの球場ように「キスカム」(球場内の大画面でカップルを映し出し、彼女にキスを要求するもの)を日本でもやりたかったようですが、さすがに恥ずかしがり屋の日本人には難しいだろうと今現在は休止ということです。
横浜ベイスターズは、今現在「OUR TIME IS NOW」(すべてはこの時のために)を合言葉にクライマックスシリーズに臨もうとしています。素敵なキャッチフレーズです。なんかの機会に私もこのフレーズを使おうかと思っています。かつてロッテがシリーズ3位から日本一となり、”下克上日本一”と称されることがありました。その再現が期待されます。