松江商業高等学校 開校記念日 ごあいさつ

 明日5月30日(土)は松江商業高等学校の開校記念日です。
 この「校長室の窓」の4月校長就任のご挨拶でも述べていますが、本校は明治33年(1900年)、全国で32番目の商業高校として開校し、その年の5月30日に入学生53名を迎え、第1回入学式を挙行しました。
 爾来、時代の変遷に伴い、社会の要請に応えながら、幾度かの校名改称、校舎移転、学科改編等、様々な局面を乗り越え、本年、学校創立120周年を迎えることができました。これも、ひとえに保護者、振商会(卒業生会)、財団法人振商会、地域の皆様方の並々ならぬご支援とご協力のおかげであります。心から感謝申し上げます。
 さて、本年10月24日(土)には創立120周年記念式典を開催する予定にしておりますが、本年は新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中が大変な事態になっています。日本においても緊急事態宣言が発令され、全国のほとんどの学校が一斉臨時休業となりました。宣言解除により、島根県内の県立学校は5月25日から学校を再開できました。松江市内の学校は分散登校からのスタートでありましたが、約40日ぶりに学校で活動する生徒の姿を見られ、感無量の思いでした。
 来週6月1日(月)からは、十分な感染症対策を行った上で、一斉登校など平常の教育活動に移行します。部活動も段階的なスケジュールを経ながら再開していきます。
 学校の本格的な再開にあたり、一層の感染拡大防止対策を行うことはもちろんですが、「三つの密」を避けながらも、生徒の皆さんの学びを保障する「新しい学びの環境づくり」を進めていく必要があります。これは、新型コロナウイルスと向き合いながら、瑞木祭(学園祭)や松商だんだんフェスタ等を含む、全ての教育活動を行っていくための「新たな行動スタイル」を、生徒の皆さんと教職員が一緒になって創り出していかなければなりません。
 創立120周年を迎え、松江商業高等学校の伝統を守りながらも、新たな学校文化を創造すべく努めていきたいと思いますので、今後ともご支援とご協力をお願い申し上げます。

島根県立松江商業高等学校
校 長  西 村 隆 正