瑞木祭を終えて

 9月4日(金)・5日(土)の2日間、松江商業高等学校学園祭「瑞木祭」を開催しました。
 本年度は新型コロナウイルス感染拡大予防のための様々な対策を行った上での開催となりました。
 まず、文化祭は「3密」を避けるため、クラス企画や模擬店を取りやめ、2日間の開催期間を1日とし、会場も学校から県民会館大ホールに移しました。また、2日目の体育祭は本校グラウンドで、「3密」を避けた競技種目、3年生のみの応援合戦等、感染対策を施した上で行いました。
 例年とは異なる形での実施に、生徒会役員も苦労が多かったと思いますが、計画立案から運営まで見事にやり遂げてくれました。また、生徒の皆さんも制限がある中で「もっとやりたい」という思いがあったと思いますが、生徒と教職員が一緒になって、今できることを精一杯取り組んでくれました。校長として大変うれしく思います。
 文化祭で1年生は合唱コンクールを行いました。飛沫防止のために譜面の上にクリアファイルを取り付けて、課題曲と自由曲の2曲を歌いました。その課題曲は本校の「校歌」でした。コロナウイルス感染拡大以降、式典での「校歌斉唱」は取りやめ、吹奏楽部による「校歌演奏」のみを行っていました。私自身、この4月に本校に赴任以来、初めて生徒が歌う「校歌」を聴くことができました。大変感慨深いものになりました。一日も早く、みんなで「校歌斉唱」ができる日が戻ってきてほしいと思います。
 また、体育祭では、開会式の際に「松商体操」なるものを初めて見て、感動しました。体育祭の開会式では「ラジオ体操」を行う学校がほとんどですが、学校独自の体操があることに驚きました。しかも、古くから受け継がれてきており、卒業生の方もこの「松商体操」の音楽が流れると体が動き出してしまうほどだとか。さすが120年の歴史と伝統を持つ松江商業高校であると再認識しました。私自身もこの「松商体操」を習い、覚えたいと思います。
 2日間の瑞木祭が終了しました。3年生はこれからそれぞれの進路実現に向けて、就職・進学の受験に向かうことになります。部活動や各種検定試験等、2学期の教育活動も本格化してきます。コロナ禍の中、感染症対策を施しながら、「自粛はしても萎縮はしない!」という気概を持って臨んでほしいと思います。

島根県立松江商業高等学校   
校 長  西 村 隆 正