島根県立大学との高大連携に関する協定締結について

 この度、公立学校法人島根県立大学と島根県立松江商業高等学校との高大連携に関する協定を締結いたしました。本協定締結に関しまして、島根県立大学清原正義理事長兼学長様をはじめ、島根県立大学の皆様方には、多大なるご尽力いただき、誠にありがとうございました。
 以前より、島根県立大学松江キャンパス、松江市立湖南中学校と本校の3者連携の協定を締結し、連携事業を進めてきてはおりますが、この度の協定は島根県立大学全学部との直接の高大連携ということで、この協定締結につきまして、大変嬉しく思うとともに、大いに期待をしているところです。
 1つは、この高大連携を通じて、本校、松江商業高校の教育活動の更なる充実が図られるということです。本校は商業の専門高校ですので、商業教育を通して、地域に貢献できる人材育成、ITの高度な専門性を備えた人材育成、グローバルな視野を持ったビジネスリーダーの育成等に力を入れております。この高大連携を活用して、特に浜田キャンパスの国際関係学部や地域政策学部の高等教育の一端に触れることで、より充実した人材育成につながるのではと期待しています。
 2つめは、本校では、「課題研究」という科目で、地域や企業と連携し、課題解決を図る学習に取り組んでいますが、ここでも、島根県立大学の幅広い学問・研究に触れ、また、島根県立大学の先生方、学生の皆様のご指導をいただくことで、より深い研究を行うことができ、その中で、コミュニケーション能力や、課題解決の力や、将来の生き方について考える力が高まっていくと確信しています。
 3つめは、本校卒業後の進路についてです。本校の生徒の卒業後の進路は毎年、概ね4割が就職、6割が進学です。就職者のほとんどは県内就職ですが、進学者、特に4年制大学進学者の大半は県外に進学している状況です。この高大連携の様々な取り組みを通して、ひとりでも多くの生徒が島根県立大学の魅力に触れ、島根県立大学で学びたいという思いを強くしてくれればと思っています。
 最後に、島根県立大学との連携や交流を深める中で、生徒たちが、生きていく力や郷土を愛する気持ちを育み、そして、将来この島根の地で、地域活性化に向けてたくましく生きていくことにつながっていくことを願い、この高大連携事業を進めていきたいと思います。

島根県立松江商業高等学校   
校 長  西 村 隆 正