いよいよ高校総体が間近に迫ってきました。そして、総体パワーアップ期間が始まりました。放課後の校舎内外で一生懸命練習している元気な姿をたくさん見かけます。
 今年も新型コロナウィルスの影響で、練習試合ができなかったり、日々の練習などにも数々の制約があったり、満足な部活動はできなかったかもしれませんが、それでもオミクロン株に負けない強い思いに支えられて今日まで来ています。今後も決して安心はできませんが、これまでの不安や悔しさをバネにし、すべてをプラスのエネルギーに変えて、挑戦してほしいと思っています。
 壮行式ではこんな話をしました。古来、戦いに勝つ3つの条件として、「天の時・地の利・人の和」という言葉があります。「天の時」これは「自然の条件や運勢が良いこと、チャンスが訪れること」等を表します。「地の利」これは「地理的な条件が良いこと、相手より有利な立ち位置にいること」です。「人の和」これは「人々の気持ちが一つになっていること」です。漢文でおなじみの「孟子」に出てくる言葉ですが、その中でも「最も大切なものは人の和である」と言っています。なぜだかわかりますか?(尤も、天の時や地の利は私たち個人の力ではどうしようもないですけどね)
 各部活動ともお互い励まし合い一致団結して、これまで蓄積してきた力を存分に発揮してくれることを期待しています。そして、今回は出場しないけれども、それぞれ自分の目指す次の大会に向かっている人もいるはずです。また、文化部の多くは秋に向かって今からスタートしましょう。全力をぶつける時期や状況は様々でしょうが、このパワーアップ期間を皮切りに、一層の磨きをかけてください。松江商業高校の全体が、お互いの活躍の場を、応援し励まし合い、充実感を味わえるように願っています。