【 行事が復活した2学期 】
本日こうして2学期の終業式を迎えることが出来ました。大雪への心配から一日繰り上げての終業式となりました。11月頃には、全校生徒が体育館に集まって終業式が出来るかなと思っていましたが、やはり世間のコロナ禍の勢いが止まらない状況もあって、オンラインによる終業式となりました。
年末ですので、ざっと今年を振り返ってみましょう。ここ数年間はあらゆる学校の教育活動が新型コロナウィルスの影響を受けて、自粛・延期・中止などという判断をせざるを得ない環境にあり、先の見えない不安の中にありました。四月に新学期が始まったときから、ずっと私の念頭にあったことは「いかにして勉強や部活動や学校行事を復活させるか」という課題でした。今なお収束する様子の見えないコロナ禍ですが、高校生活が3年間である事を考えると、経験者がいなくなって受け継いできた伝統が途絶えてしまします。それでもコロナに向き合って3年目、相応の知恵を絞って行事を精選し「何をどこまで行うことが出来るのか」を心配する毎日でした。
そんな矢先のこと、4月22日から臨時休校に入ることになりましたね。そして、保健所とのやりとり、健康観察、PCR検査等を行いながら学校再開の日を探る日々でした。その後、一度は臨時休校を延長しましたが、幸い28日に休校を終え、ゴールデンウィーク開けの5月6日から全校で授業再開をすることが出来ました。その後は、1学期の終業式でも話しましたが、勉強や部活動に打ち込む元気な姿が見られるようになったこと。そして、高校総体を始めとして、部活動で成果が上がってきたこと、夏に向かって、それぞれの部活動で、掲げた目標に向かって勢いが出てきたと話しました。また、ワープロや簿記等の各種競技大会でも全国大会出場権を獲得したことなど、いい意味で連鎖が広がっていったと話しました。
その流れは2学期に入っても続き、11月には吹奏楽部がマーチングコンテストで全国大会に出場しました。本校初の快挙です。さらにちょうど今週から女子バスケットボール部がウインターカップ2022全国大会に出場し、良い意味で勢いが止まりません。また、地道な活動も注目されています。今週初めのことです。日本政策金融公庫「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に10年継続して応募したことが表彰されました。全国で9校しかない、中国地区では初めての栄誉です。まだまだ言い足りませんが、我田引水のごとく手前味噌のごとく引用しましたが、それほど文武両道を掲げる本校としては嬉しい出来事でした。
さて、2学期は学校行事が多いのも特徴です。学園祭が、ここ2年間はコロナ禍で2日開催だったものが、3日間開催をすることが出来、生徒会もおもしろい企画を考えてくれました。ロードレースや球技大会なども実施できています。そして、商業高校ならではの魅力的な学びの一つとして、「松商だんだんフェスタ」を入場者数に制限はありながらも、12月に開催できたこと。そこには普段はおとなしい生徒達のビジネスマナーに則った元気の良い声と活動がありました。また、復活を願う外部の人々の声も多く聞きました。確かに、動き出せば動き出した分だけ課題は課題としていろいろと見えてきますが、生徒が生き生きと生活してこその学校だと思います。また、先生方も忙しい中、9月には生徒商業研究発表大会の中国大会を運営し、11月にはその全国大会を運営しています。何かと行事の多い2学期でしたが、入場者制限はありながらも、ほぼすべての予定をこなすことが出来ました。
さて、そうなると3学期は何が課題でしょうか。3学期は短いけれどすべてにおいて一年間の成果が問われる学期です。一人一人が授業はもちろん、きちんと単位を修得し、どれだけ資格取得が出来るか、進路選択や進路決定において満足のいく結果を得られるか、等々。たしかにコロナ禍で出来にくい状況はありましたが、そのせいにしてばかりはいられません。どんな環境の中でも自分の目標を定めて、いま出来る努力を始め、自らの道を開拓していかなければなりません。冬休みには今年やり残したことがあればそれをやり、3学期に自分自身納得のいく成果につながるように、しっかりと計画を立てて実行をしてください。
最後に、クリスマスも近いことですのでプレゼントを贈ります。プレゼントとは言っても、私が編集した言葉のプレゼントです。世界にはこういう言葉を贈る風習のある国もあるようです。「昨日よりも今日よりも、明日は何かを変えてみよう。」新しい年が充実し、さらに、これまでとはひと味違う年になる事を期待しています。